【学童を辞めたいと言われたら?】困ったときに考えたいこと

【学童を辞めたいと言われたら?】困ったときに考えたいこと

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「学童、もう行きたくない」
お子さんの口から突然そんな言葉が出てきたら、多くの保護者の方がドキッとしますよね。

「学童に行かなくなってしまったらどうしよう、仕事の都合もあるし…」
「倍率が高くて、ようやく入れた学童だったのに…」
というように、焦りや不安な気持ちが一気に押し寄せる方も多いのではないでしょうか。

「どうにか頑張ってほしい」
「簡単に辞めるなんて言わないでほしい」
という思いが脳裏をよぎることもあるかもしれません。

 しかし、お子さんからの「学童に行きたくない」という言葉は重要なSOS。毎日学童保育所で過ごす中で感じた小さな違和感や、言葉にできないモヤモヤを積み重ねて、「もう限界かも」と感じたときにようやく発せられた言葉の可能性もあるからです。そのため、もし「学童に行きたくない」や「辞めたい」と思うほどの気持ちがお子さんの中に生まれているとしたら、ぜひ一度立ち止まって、家族でしっかりと考えてみてください。

 この記事では、こどもたちが学童に行きたくないと感じてしまう理由や、「辞めたい」と言われたときの対応方法、そして学童保育所以外の居場所の選択肢についてまとめていきます。「どうしたらいいのかわからない…」と悩み、迷っているときに、少しでも気持ちが軽くなるヒントになれば幸いです。


①こどもが「学童をやめたい!」という理由は?

 こどもたちが「学童をやめたい」と感じる理由は様々であり、人それぞれ違うものであるというのを大前提とした上で、今回はよくある要因をいくつか挙げていきます。

 まず、こどもたちが学童保育所を嫌がる理由として多く挙げられるのは《人間関係の悩み》です。友だちとのちょっとしたトラブルや、遊びの仲間に入れてもらえなかった経験、からかわれたことやあだ名をつけられたことなど、大人から見ると「それくらいで…?」と思ってしまうような出来事でも、こどもたちにとっては大きな心の負担や傷になることがあります。
 特に学童保育所は、異なる学年のこどもたちが一緒に過ごす場所であるため、自分よりも年上の子の強い口調や荒い行動に緊張したり我慢をしたりするケースもしばしば見受けられます。
 特定の嫌な出来事や相手がいるわけでなくても、「無視をされた気がする」や「なんだか居場所がない気がする」など、日々のモヤモヤをうまく言葉にできないまま心の中で抱え込み、「学童に行きたくない」という言葉に繋がるパターンも考えられます。

 次に、《学童保育所の環境そのものが合わない》ということもあります。学童保育所は年々利用者が増えており、施設の狭隘環境は深刻です。狭い空間の中で大人数が過ごすことに疲れやストレスを感じてしまう子もいます。物理的な制限だけでなく、自由に過ごせる時間が少なかったり、決まりごとが多かったりすると、さらに「息苦しい」と感じることもあるでしょう。
 静かに本を読んだり、一人で過ごす時間が必要なタイプの子にとっては、集団生活が続くこと自体が大きなストレスになる場合もあります。これは決して「わがまま」といって片付けられる問題ではなく、その子の気質や特性によるものです。
 朝から学校に行き、授業を受け、そのまま学童保育所で夕方・夜まで過ごす日々。大人が思っている以上に、こどもたちはエネルギーを使っています。「辞めたい」という言葉の裏には、静かで落ち着いた家という空間で「少し休みたい」や「家で安心して過ごしたい」という切実な気持ちが隠れていることもあるのです。

 3つ目の理由に、興味や関心の変化により《学童保育所が退屈だと感じるようになること》が挙げられます。成長とともに、こどもたちの遊び方や好きなことが変わるのは当然のこと。これまでやったことがない習い事に挑戦してみたくなったり、友だちと放課後に公園で遊びたいと思うようになったり、みんなとワイワイ遊ぶよりも自分一人の時間を大切にしたくなったりするのは、ごく自然で健全な変化です。その結果、「学童保育所ってつまらない、もう行きたくない」と感じるようになる場合もあります。

 4つ目の理由として、《学童保育所で働いているスタッフとの関係性が影響していること》も考えられます。多くの場合、スタッフの方々はあたたかくこどもたちの活動を見守りサポートしてくれる「頼れる味方」であり「信頼できる大人」であるはずです。しかし「いつも怒られてばかりいる…」と感じたり、「何かあっても、ちゃんと話を聞いてくれない」と感じてしまったりすると、学童保育所はこどもたちにとって安心して過ごせる居場所ではなくなってしまうのです。大人同士でも相性があるように、こどもと大人の関係にも「合う・合わない」があるのは当然ですが、こどもが学童保育所にいづらさを感じるほどの場合には適切な対応が必要になってきます。

 そのほかの理由が隠れている場合もあれば、いくつかの理由が重なり合っている場合もあります。必ずしも、お子さんが学童保育所に行き渋る原因が上記の理由に当てはまるわけではありませんので、ご注意ください。

②「学童に行きたくない」と言われた時の対応

 「学童をもう辞めたい」と言われたとき、保護者としてはどうしても不安や焦りの感情が先に立ってしまいますよね。その結果、「仕事があるんだから、急に学童辞めるなんて無理だよ!」や「どうして行きたくないの?!理由をちゃんと話しなさい」といった言葉が、思わず口から出てしまうこともあるでしょう。しかし、これらの言葉がけはこどもたちに「素直に気持ちを言っても結局分かってもらえない」と感じさせてしまったり、「怒らせちゃったかな?もう少し我慢するしかない」と更なる負荷をかけてしまったりする危険性があるため、充分に注意が必要です。

 まず大切にしたいのは、理解はできなくても「話してくれてありがとう」という耳を傾ける姿勢です。こどもの気持ちをすぐに「受け入れる」ことが難しくても、「受け止める」ことは出来るはずです。

例えば、「学童に行きたくないと思ったんだね」や「そんな気持ちになっていたんだね」など、大人目線の評価や判断を入れるずに、ただただこどもが発した言葉や想いをそのまま受け止めてあげることで、こどもは「素直に話しても大丈夫なんだ」と少し安心できるはずです。すぐに解決策を出そうとしたり保護者の意見を押し付けたりするのではなく、まずはこどもの辛い気持ちを吐き出してもらう時間を確保することを意識出来ると良いでしょう。

 そのうえで、こどもの様子をじっくり観察しながら「どんなときに嫌だなって思うの?」や「学童で一番つらいって思うのはどんな時間?」などと具体的に聞いてみます。あくまで問い詰めるのではなく、こどもと一緒に状況や感情を整理していくイメージで話を聞くのがポイントです。

 もちろん、こどもたちの話を十分に聞いたあとは、保護者の気持ちも正直に伝えて構いません。「学童に行きたくない気持ちはよく分かったよ。話してくれてありがとう。お仕事があるからどうしたらいいか今悩んでいるけれど、あなたの気持ちも大切にしたいと思っているよ」などと丁寧かつ正直に伝えましょう。
 
 一緒に考え、話し合いをしていく中で、数日間休んで様子を見てみたり、学童保育所側に相談をしてみたりするのも一つの手です。学童保育所で関わり方を工夫してもらったり、環境を調整してもらったりすることで状況が改善することもあります。また、保護者に向かって素直な気持ちを伝えられたことで気分がスッキリし、学童保育所にまた通い出すケースもしばしば見受けられます。

兎にも角にも、こどもとともに話し合いをするときには「こどもが学童を辞める=自分も仕事を辞める」という極端な選択肢だけではないということを胸に留め、冷静な対応を心がけましょう。

③学童保育所以外に居場所の選択肢はある?

 もし色々な対応をとった上で、「どうしても今の学童保育所に通い続けることが出来なそう…」となった場合でも、大丈夫です。共働き家庭のこどもたちが、放課後に安心して過ごせる居場所は今利用している学童保育所だけではありません

 例えば、《民間の学童保育所》に通うという選択肢があります。公設の学童保育所とは異なり、少人数制で一人ひとりの個性を尊重する保育をしていたり、習い事や調理など様々なプログラムを用意していたりするのが特徴です。施設ごとに雰囲気が大きく異なりますので、その子に合った場所を選ぶことができます。公立学童保育所に通えなくなってしまった子が、民間の学童保育所に移籍したことで、伸び伸びと楽しく過ごせるようになったという例も少なくありません。徒歩圏内に無くても、送迎サービスを実施している施設もありますのでぜひお近くの民間学童保育所を検索してみてください。

 民間の学童保育所以外にも、《放課後子ども教室(放課後こどもプラン)の校庭開放》《児童館》《公民館や図書館などの公共施設》もこどもたちが安心して過ごせる大切な居場所です。《塾や習い事》を活用することも、放課後の居場所づくりに大きく役立ちます。
 毎日利用しなくても「困った時には、ここに行くことが出来る」という選択肢があるだけで、こどもも親も気持ちが楽になることがあります。

 また、環境が許せばではありますが、放課後の時間を《家庭で過ごす》という選択も決して後ろ向きなものではありません。今、家で過ごす時間がこどもにとって最も安心できるものであり、家や自分の部屋が最も大切な居場所ならば、無理に外の世界へ送り出す必要はありません。こどもを信じて、留守番をさせてみることも一つの手ではないでしょうか。


まとめ

 「学童を辞めたい」と言われたとき、保護者の皆さんが不安になったり焦ったりするのは、とても自然なことです。大切なのは、こどもたちの「嫌だ」という気持ちをしっかりと受け止め、辞める・辞めないという結果に囚われずに、「どうしたら安心して過ごせるか」をこどもと一緒に考え続けることです。

 今の学童保育所に何か工夫をしながら通い続けるのもよし、別の学童保育所を見学してみるのもよし、学童保育所以外の居場所を選んで活用してもよし!どの道を選んでも、間違いではありません。親子で一緒に話し合いをしながら「わが家に合った放課後の居場所」を探していく過程が、今苦しんでいるこどもの心を救い、家族の絆を深めることに繋がるはずです。

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