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放課後等デイサービスで働きたい!おすすめの資格は?
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福祉や療育の仕事に興味がある方の中には、「どんな資格が必要なの?」「未経験でも働けるの?」と感じている人も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、発達に特性のある子どもたちを放課後にサポートする「放課後等デイサービス」です。子ども一人ひとりの成長を見守り、学習支援や社会性のトレーニングを行うこの仕事は、専門的なスキルを磨きながらやりがいを感じられる分野として注目されています。また、無資格からでも始められため、働きながら資格取得を目指せる環境も整っています。

本記事では、放課後等デイサービスの仕事内容や一日の流れ、必要とされるスキル、そしてステップアップに役立つ資格について詳しく解説します。初めての方でも安心して福祉業界に一歩踏み出せるよう、仕事の魅力とキャリアアップの道筋をわかりやすくご紹介します。
1. 放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく「障害児通所支援事業」の一つです。学校に通う障害や発達の特性を持つ子どもが、放課後や長期休暇中に安心して過ごせる場を提供します。子どもの自立促進や社会性の発達を目的とし、家庭と地域社会をつなぐ重要な支援拠点です。
・対象となる子どもたち(発達障害、知的障害、身体障害など)
対象は、発達障害や知的障害、身体障害、重度心身障害など、支援を必要とする就学児童です。一人ひとりの特性に合わせ、学習支援や生活訓練、社会参加へのサポートを行います。子どもの「できる力」を引き出す個別支援計画に基づき、継続的に支援を行うのが特徴です。
ただし、どんな障害でもすべて受け入れなければいけないということはなく、施設によって設備や人員等の関係などで制限や条件を設けることは可能です。
2. 放課後等デイサービスの主な仕事内容
・子どもの発達支援、日常生活のサポート
放課後等デイサービスでは、発達や行動面に特性を持つ子どもに対し、日常生活の基本動作や社会的スキルを身につける支援を行います。着替えや食事の練習、コミュニケーションの促進などを通じて、子どもが自信を持って生活できる力を育てることが目的です。
・学習・遊び・運動など活動プログラムの実施
個々の成長段階に合わせて、学習支援や工作、リズム遊び、体を使った運動など多様な活動プログラムを企画・実施します。楽しみながら集中力や協調性を高める内容が中心で、成功体験を積み重ねることで自己肯定感の向上を促します。
・送迎業務、記録・報告書作成、保護者対応
子どもの安全な登所・帰宅を支える送迎業務も重要です。また、支援内容や子どもの変化を記録し、日々の報告書や支援計画書に反映します。保護者との面談や連絡帳を通じて、家庭との情報共有を行い、信頼関係を築くことも大切な業務です。
・チーム支援(児童発達支援管理責任者・指導員・保育士などの連携)
放課後等デイサービスはチームで支援を行うのが特徴です。児童発達支援管理責任者が個別支援計画を作成し、指導員や保育士などが役割を分担して子どもを見守ります。多職種が連携することで、子ども一人ひとりに最適な支援が実現します。

3. 放課後等デイサービスの一日の流れ
・登校後〜放課後までの時間スケジュール例
平日は、学校が終わる午後からの時間帯にサービスが行われます。午前中には支援活動の下準備や施設・設備の掃除、確認、スタッフ同士の話し合い、支援計画の見直しなどを行います。
その後、下校時間にあわせてスタッフが学校へ迎えに行き、施設到着後は手洗い・検温を済ませ、自由遊びや学習支援を実施。おやつやグループ活動、個別の取り組みなどで過ごします。終了後は保護者への引き渡しと送迎で一日を締めくくります。
・平日と休日・長期休暇中の違い
平日は放課後の短時間利用が中心ですが、休日や長期休暇期間(夏休み・春休みなど)は午前から活動が始まり、1日通して支援が行われます。昼食や外出イベント、制作活動などの特別プログラムを組み込み、生活リズムを整えながら社会体験の機会を増やすことが特徴です。活動時間が長いため、支援内容もより幅広く、子どもの特性に合わせた内容になります。
4. 放課後等デイサービス職員に必要なスキルとは?
・子どもとの関わり方・傾聴力・観察力
放課後等デイサービスでは、子どもの気持ちを丁寧に受け止める姿勢が何より大切です。言葉だけでなく表情や行動の変化にも気づく観察力、子どもが安心して自分を表現できるように支える傾聴力が求められます。一人ひとりの特性を理解し、信頼関係を築くことで、支援の質が大きく向上します。
・支援計画に基づくチームワークの力
放課後等デイサービスは多職種が協力して子どもを支援します。児童発達支援管理責任者を中心に、保育士や指導員などが情報を共有し、一貫した支援を行うことが重要です。チームワークの力は、子どもの成長を支えるだけでなく、職員同士の負担軽減にもつながります。
・安全管理・保護者とのコミュニケーション力
子どもの安全確保は全ての業務の基本です。活動中の危険予測や送迎時の見守りに注意を払い、事故防止に努めます。また、保護者への丁寧な報告や相談対応を通じて、信頼を深めることも大切です。現場での小さな気づきや記録の共有が、家庭との連携を支える基盤となります。
・柔軟な対応力とストレスマネジメント
子どもの体調や感情は日々変化するため、その時々の状況に合わせた柔軟な対応力が求められます。スタッフ自身の心身の健康を保つためにも、ストレスをため込まず、チームで助け合う姿勢が重要です。自分を整えながら働ける人ほど、長く安心して支援に携われます。

5. 放課後等デイサービスは無資格でも働ける?
結論、無資格でも放課後等デイサービスで働くことができます。
ただし、配置基準上も有資格者の配置が義務付けられているため、資格のある方が優遇されます。
「自分には資格がない…」と思っていても、実は大学で心理学や教育学の専攻をしていれば児童指導員任用資格として扱われる場合などもあるので、しっかり調べることが重要です。
・未経験者が採用されやすい条件
未経験でも福祉に関心がありコミュニケーション力がある人は採用されやすいです。また普通自動車免許を持っていると送迎関連業務で有利になります。柔軟な姿勢で業務に取り組み、チームワークを大切にできることも重要視されます。
以上のことから、無資格でも放課後等デイサービスでの就労は可能ですが、資格取得を目指すことが長期的な安定と成長に繋がります。
6. 放課後等デイサービスで優遇される資格
では、放課後等デイサービスで優遇される資格は具体的に何があるのでしょうか?
・児童指導員または保育士
配置基準:利用定員10名まで2人以上、利用定員11名~15名3人以上、利用定員16名~20名4人以上(1名以上の常勤)
未経験から児童指導員という職種を名乗るためには、「任用資格」が求められます。
幼稚園教諭、小中学校、高等学校の教員免許や社会福祉士、精神保健福祉士の資格保持者であれば無条件に付与されていたり、児童福祉事業において2年以上の実務経験や大学で社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学部や学科を卒業しているなどでも実はこの「任用資格」がある状態となります。
未経験から保育士になるには、保育士資格の試験を受けるための受験資格(厚生労働大臣が指定する指定保育士養成施設(大学・短期大学・専門学校)を卒業する)がまず必要で、その後保育士国家試験に合格することが求められます。
ですので、未経験からという条件で見ると、保育士よりも児童指導員の任用資格取得を目指す方が早いといえるでしょう。
・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
配置基準としては必須ではないものの、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は専門性の高さから重宝される資格です。
理学療法士(PT)は運動機能回復の専門家として、基本的な動作の個別訓練を行います。児童や保護者、スタッフに対して動作支援のアドバイスを提供し、集団運動プログラムにも参加することが多いです。
作業療法士(OT)は食事やトイレ、着替えなど日常生活動作の訓練が主な役割です。児童の日常生活能力の向上に向けた個別支援計画に基づき療育を行い、スタッフへの指導やサポートも行います。療育活動全般に専門的知識を活かし、多方面で幅広く活躍します。
言語聴覚士(ST)は、「話す」「聴く」「食べる(嚥下)」のリハビリ専門職で、放課後等デイサービスでは言語やコミュニケーション、嚥下の評価や訓練を行います。ことばの発達が遅れている子どもに対し、遊びや日常活動を通じて言語理解や表現力を高める支援を行うほか、保護者やスタッフへ適切な関わり方のアドバイスも提供します。
3職種とも専門職としての機能訓練がサービスの質の向上に直結し、保護者満足度や利用継続率の向上にも寄与します。
・公認心理師、臨床心理士
公認心理師や臨床心理士は、放課後等デイサービスで子どもたちの心理的な課題に専門的に対応する役割を担います。子どもの行動観察や心理評価を通じて、発達や情緒面の支援計画を立て、心理指導やカウンセリングを行います。感情のコントロールや対人関係の困難を抱える子どもに寄り添い、家庭や学校との連携も強化しながら、子どもたちが安心して成長できる環境づくりに寄与します。
また、保護者への心理的サポートや他の専門職との協働も重要な業務です。こうした専門性により、施設の支援の質向上や利用者満足度の向上にもつながります。
・普通運転免許
送迎サービスを導入している施設は多く、そのため送迎の運転ができることは大きなアドバンテージになります。
7. 放課後等デイサービスでキャリアアップしたい人におすすめの資格とは?
放課後等デイサービスの配置基準として求められている管理者・児童発達支援管理責任者(児発管)は、個別支援計画の作成やスタッフへの助言など中核的な役割を担うため、キャリアアップにつながります。
・管理者
配置基準:1名以上
放課後等デイサービスや児童発達支援事業所の管理者に就任する際、特別な資格は不要です。ただし、管理者は施設運営の総合的な管理責任が伴いますので、一定の経験・知識が
・児童発達支援管理責任者
配置基準:1名以上の専任・常勤
未経験から児童発達支援管理責任者になるためには、「実務経験」と「研修の修了」が必要で、少なくとも5~6年かかります。
また、資格取得後も5年ごとに「更新研修」を受けることが義務化されています。
8. まとめ
放課後等デイサービスは、子どもたち一人ひとりの成長を支える温かい人間関係が活きる仕事です。資格を持つことで、専門的な知識やスキルが身につき、より質の高い支援が可能になります。その結果、保護者からの信頼も厚くなり、自身の働きがいも高まります。
また、資格取得はキャリアアップや待遇改善につながり、管理職や専門職としての道も開かれます。未経験の方も資格を取得しながらステップアップできる環境が整っているため、あなたらしい支援者として長く活躍できるチャンスです。資格を味方に、子どもと社会の未来に貢献する第一歩を踏み出しましょう!

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