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【冬休み目前!】冬休みにオススメの学童イベント5選
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冬休みまであと少し。こどもたちはワクワクと心を踊らせ、大人たちは「今年もあっという間だったな…」と一年を振り返り始める時期ですね。学童に通うこどもたちにとって、冬休みは普段より長く遊べる特別な期間。せっかくならただ預かるだけではなく、「冬休みだからこそできる体験」や「友達との思い出が増えるイベント」を通して、こどもたちに「冬休みに学童で過ごせてよかった!」と思って欲しいですよね。
そこで今回は、準備の負担が少なく、しかもこどもたちの満足度が高い「冬休みにオススメの学童イベントを5つ」を厳選してご紹介します。工作・食育・季節行事・屋外活動とバリエーションも豊富なので、どれか1つだけ実施しても、5つのイベントを全て取り入れていただいてももOKです!材料例・準備のコツ・盛り上げポイントまで、すぐに取り入れて実践できるよう丁寧に解説していきます。
◎冬休みの学童ってどんな感じ?
冬休みは、夏休みと比べて日数は少ないものの、一年の締めくくりと新年のスタートが含まれる特別で楽しい時期です。イベントについてまとめる前に、冬休み中の学童の様子や特徴をしっかりおさえておきましょう。
●意外とこどもの人数が少ない!?
長期休みはたくさんのこどもたちが利用するイメージを持たれがちですが、実家に帰省する家庭や旅行をする家庭が多かったり、保護者の仕事が休みになる場合が多かったりと、想像以上に学童の利用人数が少なくなる場合があります。そのため、冬休み中に学童でのイベントを企画するならば、学校のスケジュールや利用人数の予測をしながら内容を考慮する必要があるのです。具体的には、利用人数が多いと予想される日(学校の給食が無くなる冬休み開始時期や冬休み終了直前時期など)には大人数でワイワイと楽しめるイベントを企画し、年末年始の利用人数が少ないと予想される日には少人数でも退屈にならないようなイベントを準備しておくなどの工夫ができます。
●生活リズムの乱れやすさに注意!
学校が無くなる冬休みの時期は、どうしても生活リズムが崩れてしまうこどももたくさんいます。ゲームやお出かけなど、様々な要因で就寝時間が遅くなったとしても、学童を利用する家庭の子は朝早くから学童に登所してくきます。その結果、睡眠不足が原因で体調を崩したり、テンションが安定しなかったりするケースも出てきますので、イベント実施中のこどもたちの様子はより注意深く見守る必要があります。また、午前中はぼんやりと過ごして午後から元気になってくる…という子もいるため、プログラムの内容(集中して取り組む活動、身体を動かす活動、指先を使った活動など)や実施時間にも工夫が必要です。
●季節や文化を感じられる行事が多い!
冬休みはクリスマス・大晦日・正月と、こどもたちにとって非日常的で心が踊る行事が多くあるため、学童のイベントも企画しやすい時期です。様々な伝統や文化に触れる体験を組み合わせてイベントに取り入れていくことで、ただ楽しかっただけでなく「知識」・「興味」・「共有」の3つが育つ充実したイベントを作ることができます。
◎冬休みにオススメのイベント5選!
① クリスマスツリー工作
〜トイレットペーパーの芯×モールの簡単アート〜
冬休み前半にぜひ実施していただきたいのがクリスマスツリー作りのイベント。トイレットペーパーとモールを使った工作は、材料が安価で準備しやすく、低学年でも取り組みやすいため学童でのイベント導入にぴったりです。自分の手で作品を作り上げる達成感や自由な想像力を育むことができるだけでなく、製作過程に目を向けて「丁寧に作っているね」や「この色選びが素敵だね」などの声かけをすることで、こどもたちの自己肯定感を高めるイベントにもできます。完成した作品を家に持ち帰れば家族の話題のネタになりますし、飾っておくことでイベントの余韻が長く残るのも魅力です。
【準備するもの】
・トイレットペーパーの芯
・カラーモール(緑・赤・金・銀)
・穴あけ用千枚通し(スタッフのみ)
・綿・ビーズ・折り紙・リボンなど好みの装飾素材
【イベントの進め方】
①事前にスタッフがトイレットペーパーの芯(全体の2/3程度)に5~10mm程度の穴を開けておく。穴の数が多いほどツリーのボリュームUP!
②こどもたちが芯の穴にモールを差し込み、好きな形に曲げていく。
③綿やビーズなどで自由に飾り付けをしたら完成。
【イベントのねらい】
・季節のイベントを楽しむこと。
・発想力・創造力の育成。
・自己肯定感の向上。
【ポイント】
・見本通りに作らせるのではなく、こどもたちの自由な発想に任せると作品の幅が一気に広がります。モールを穴に刺すのではなくぐるぐる巻きにして生い茂る木に見立てる子がいてもいいし、芯を二段重ねて巨大化させる子がいてもいい…。そんなどっしりとした心構えをしておきましょう。
・トイレットペーパーの芯や装飾素材は各家庭から持参してもらうと負担が軽減されます。
・すぐに持ち帰るのではなく、学童の入り口などに「クリスマスツリー並木通り」として飾っておくと、お迎えにきた保護者も作品を見ることができて満足度が高まります。
② 手作り昼食イベント
〜クリスマス・冬らしいメニューであったか食育〜
手作り昼食は学校の給食がない時期だからこそ学童でできるイベントです。こどもたち自身がキッチンに立ち、切る・炒める・盛る・片付けるという工程に触れることが大きな学びになります(人数や衛生的な観点からこどもが調理に参加できない場合は、準備や片付けの参加だけでもOKです!)。
手作り昼食は、食育の視点からもおすすめな取り組みですが、「みんなで協力しながら作って食べる」という体験は仲間意識を大きく育ててくれるため、社会性やコミュニケーションスキルの向上も期待できます。またクリスマスや冬らしいメニューを作れば、季節行事としての特別感も高まります。
【おすすめメニュー案】
・雪だるまおにぎり(丸いおにぎりを二つ作り顔を描く)
・リースサラダ(レタスを丸い形に盛り付ける)
・豚汁+炊き立てごはん
・マシュマロ入りホットココア
【イベントのねらい】
・食事や食材、作る人への興味や感謝の気持ちを持つこと。
・仲間と協力することの大切さを意識すること。
・自分で作ったものを食べる喜びを感じてもらうこと。
・季節ならではの食事を楽しむこと。
【ポイント】
・作業工程はホワイトボードなどで可視化すると、全体への指示や耳からの情報が入りづらい子も安心して参加できます。
・包丁を使う作業は特に注意する必要があるため、必ず近くでスタッフが見守るか、スタッフが担当しましょう。
・料理が苦手な子でも、材料をちぎったり洗ったり盛り付けたり片付けたりと、様々な役割を用意しておくことでみんなで協力して作り上げたという意識が生まれます。
③ シアターデー
〜寒い日には育成室内で特別な映画館体験を〜
寒さが厳しい日や、疲れが溜まる冬休み後半におすすめなのが映画鑑賞を楽しむシアターデーのイベントです。シアターデーは、みんなで同じ映像作品を観ることで共通の話題が生まれたり、同じ感覚を共有したり、感想を伝え合う楽しさが広がる良さがあります。長期休みだからこそ、少しゆったりと過ごせる時間を設けることは心と体の休息にもつながります。
シアターデーのイベントを企画するときは、ただ映画を流して観賞するだけではなく「体験」として設計するのがポイントです。オススメの演出をいくつかご紹介します。
【おすすめ演出】
・手作りチケットをこどもたちに配布すると、一気にリアリティとテンションが高まります。もし余裕があれば、映画のチケットはスタッフが作るのではなく、こどもに手描きデザインをしてもらうとより一層盛り上がります。
・シアターデーで上映する作品は、スタッフが選ぶのではなくこどもたちに決めてもらうと良いでしょう。事前にこどもたちからヒアリングをしたり、投票をしてもらったりしておくことで、こどもたちがイベントに参画している感覚(=当事者意識)が生まれ、イベント当日までのワクワクや期待感もグンと増します。
・シアターデー終了後は、ぜひ感想を共有する時間を作りましょう。正解や不正解がある話し合いではなく、それぞれの考えや感覚を共有できる対話の時間はとても有意義なものになります。同じものを見ても違う感想を抱くのは当たり前。その違いを認め合える空気づくりが大切です。
【イベントのねらい】
・ 共感力・感受性の向上。
・ 他者の意見を聞き、違いを理解する意識を育むこと。
・心身の休息の時間を確保すること。
④ 凧づくり&凧揚げ
〜 日本の伝統×冬の外遊びを楽しもう〜
「外で走るだけで楽しい」。そんな原点を思い出させてくれる活動が日本の伝統的なお正月遊びである凧揚げです。冬の寒空に凧がのぼった瞬間のこどもたちの歓声と明るい表情は格別ですよね。凧づくりには工作の自由な楽しみがあり、凧揚げは元気いっぱいに走り回る楽しさと「どうやったら高く上がるんだろう?」という理科的思考が自然に生まれる面白さがあります。
【準備するもの】
・ビニール袋(45L)
・ビニール袋(小さいサイズ)
・竹ひご(または割り箸)数本
・油性ペン
・テープ
・凧糸
【作り方】
①ビニール袋に自由に絵を描く。
②竹ひごを+の形に組み立てて、ビニール袋にテープでしっかりと貼り付ける。
③凧糸を竹ひごが交差している中心部分に結びつける。
④小さいビニール袋を30cmほどの長さに細く切り、尻尾として凧に貼り付ける。
⑤完成!風が吹いているタイミングを狙って凧揚げを楽しむ。
【イベントのねらい】
・日本の伝統文化に親しむこと。
・理科的、実験的思考を育むこと。
・冬の時期に外遊びを楽しむこと。
【ポイント】
・学童の所有庭、もしくは広い公園を選んで凧揚げを楽しみましょう。トラブルを防ぐために電線の近くや民家の近くで飛ばさないよう注意してください。
・糸が絡まりやすいので、こども同士の距離を離すなど工夫をすると良いです。
・うまく飛ばないときはビニール袋の尻尾を長くしたり、竹ひごの骨組みを縦長にするよう工夫したりしてみてください。また中央の糸を結ぶ位置をずらすことでも、凧のあがり具合が調整されます。
⑤ 干支の工作
〜 午(馬)モチーフの作品づくり〜
年末から年明けにぴったりなのが干支をテーマにした工作です。干支の工作は、新年の訪れを実感できる創作体験であり、日本の文化に触れる良いきっかけになります。完成品は家で飾ってもらえる可能性も高く、冬休みの思い出として長く残りやすいイベントです。2027年は午年ということで、馬をモチーフにした工作をいくつかご紹介します。
【おすすめ午年工作案】
・好きな色、柄の折り紙で馬を折る。
・粘土でオリジナルの馬を作る。
・空き箱やトイレットペーパーの芯で作った馬に毛糸のたてがみをつける。
・馬の絵を描いて本の栞を作る。
【イベントのねらい】
・日本の年中行事や暦文化について考えること。
・新年を迎える準備をすること。
・想像力や自己表現力を育むこと。
【ポイント】
・干支の意味やストーリーを短く楽しく紹介することで、単なる工作が学びの時間に繋がります。
・完成した作品を玄関に掲示し「迎春ギャラリー」を設けると、明るく華やかな雰囲気になります。新年に学童に来るのが楽しみになる子が増えるかもしれません。
まとめ
冬休みがこどもたちにとって「ただの長期休み」になるか、「心に残る思い出の時間」になるかは大きな違いです。学童は家でも学校でもない第三の居場所。そこで過ごす時間が楽しく、たくさん遊び、学び、新しいことに挑戦できる場所であることは、こどもたちにとって大きな意味があるのです。
今回紹介した5つのイベントには、冬休みだからこそチャレンジできる「楽しさ」と「学び」と「成長」の要素がギュッと詰まれています。そのまま実践してもよし、施設の雰囲気やこどもたちの様子に応じてアレンジするもよし!ぜひ活用してみてくださいね。
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